オスカー・ニーマイヤー

建築家(ブラジル)。ローマ教皇から授かる騎士団勲章のうちの1つ「大聖グレゴリウス勲章」、およびスペイン政府がスペイン文化の振興に寄与した人物を認定するために2008年に設立した「スペイン芸術文学勲章」の受章者である。

世界遺産に登録されたブラジルの首都ブラジリアの国会議事堂・外務省・大聖堂や、ベロオリゾンテのパンプーリャにあるサン・フランシスコ礼拝堂、アメリカ合衆国・ニューヨークの国際連合本部ビルなどの設計を手掛けたことで有名。「20世紀最後の巨匠」と呼ばれ、世界的に高い評価を受けている。

そのほかの主な建築作品には、リオ・デ・ジャネイロにある「オブラ・デベルコ保育園」、サンパウロにある「コパン・コンプレックス」(以上、いずれもブラジル国内)、イタリア・ミラノにある「モンダドーリ出版社本社」、フランス・パリにある「フランス共産党本部」および「ル・アーヴル文化センター ル・ヴォルカン」、イギリスのロンドンにある「サーペンタイン・ギャラリー・パビリオン」、スペイン・アビレスにある「オスカー・ニーマイヤー国際文化センター」など、世界中に多数。

主な受賞歴に、かつてのソビエト連邦がノーベル平和賞に対抗して創設したと言われる国際レーニン平和賞を始め、アストゥリアス皇太子賞、プリツカー賞などがある。日本からも、財団法人日本美術協会が高松宮宣仁親王の遺志を継いで創設した賞である高松宮殿下記念世界文化賞が授与されている。

病院にて死去。死因は、肺炎など(呼吸不全もしくは呼吸器系の合併症)とされている。104歳。肺炎や腎臓疾患で入退院が続いていた。

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