藤田良雄

(ふじたよしお)
天文学者。東京大学名誉教授。専門は、化学組成・温度・密度・光度といった天体の物理的性質や天体間の相互関連作用などを対象とする天体物理学(宇宙物理学)である。日本学士院会員に選ばれ、院長にも就任している。東京帝国大学(現在の東京大学)にて学位を取得した理学博士でもある。文化功労者。福井県福井市名誉市民。勲二等瑞宝章受章者。

低温度恒星の分枝は大気中における酸素・窒素・炭素の比重の差異に端を発するといった「藤田理論」の提唱者として知られているなど、低温度恒星の研究における長年の業績がある。

著書(共著を含む)に、「科学教室・天体物理学の発達」「宇宙・地球と月」「太陽・太陽の本体」「天体の物理観測・天体スペクトル線の同定」「現代自然科學講座」「日食・彩層の話」「天文学文献抄 – 太陽吸収線の輪廊に就いて」などがある。

受賞歴に、日本学士院の賞である恩賜賞などがある。

死因は、心不全であった。104歳。

タイトルとURLをコピーしました