アンドレ・クレージュ

ファッションデザイナー(フランス)。1960年代にミニスカートやパンタロンなどを発表するなどの功績により、現在に至る女性ファッションのパイオニアとして有名。フランスの格調高い栄典であるレジオンドヌール勲章オフィシエ受章者。

1923年、フランス南西部・ヌーヴェル=アキテーヌ地域圏にあるピレネー=アトランティック県の県庁所在地「ポー」(Pau)に生を受けた。第二次世界大戦中に同国の首都パリへと上京、パリクチュール組合学校などで学びながら着々とキャリアを積んだのち、1961年に自らのオートクチュールメゾンを設立。これには、バスク系スペイン人であるクリストバル・バレンシアガによって設立されたファッションブランド「バレンシアガ」のサポートが大きかったが、独自に近未来的なデザインへと発展させ、「未来のバレンシアガ」と呼ばれることもあった。

1964年にはロングブーツやパンタロンなど現在も存在する女性ファッションの数々を先駆けて生み出し、さらに1965年にミニスカートを発表。これを機に、1960年代後半に大きなセンセーショナルを巻き起こした。当人が手掛けたファッションは、イギリスの著名な女優・歌手・モデルであるツイッギー(ツイッギー・ローソン)や、フランスの人気歌手・シンガーソングライターであったフランソワーズ・アルディらに着用され、それによってさらに人気を呼んだ。

フランスの首都パリ西部近郊にあるヌイイの自宅にて死去。死因などの詳しいことはよく分かっていない。92歳。1990年代よりパーキンソン病を患い、療養生活を送っていたという。

タイトルとURLをコピーしました