張栄発

(ちょうえいはつ)
実業家・企業家。台湾の海運・航空大手エバーグリーン・グループ総裁。東日本大震災時に個人名義で10億円を寄付したことなどで有名。「張榮發」と表記されることも多い。日本名は「長島發男」。旭日重光章(日本)、レジオンドヌール勲章オフィシエ(フランス)、王冠勲章コマンドゥール章コマンダー(ベルギー)、大功労十字星大綬章(ドイツ)、オラニエ=ナッサウ勲章コマンダー(オランダ)などを各国にて受章。

1927年、台湾・台北州蘇澳庄生まれ。第二次世界大戦後、航海士の免許を独学で取得。一等航海士にまで登り詰め、船長などを務めた。その流れで1961年に船会社である「新台海運公司」、1965年には同じく船会社の「中央海運公司」を設立。さらには1968年に「長栄海運」を設立し、グローバルに活動する海運事業者に成長させた。その後、長栄(エバー)航空の設立によって航空事業にも進出し、台湾では最大手の運輸企業にまで規模を拡大。日本円にして1,800億円を超える個人資産を持つとされる。上述した通り、2011年に日本の東北で発生した東日本大震災の際には、10億円の寄付を個人名義で行うなど、生涯に渡って日本と台湾の交流や友好関係の構築に尽力した。

主な著書に、「本心 – 張榮發的心內話與真性情」(日本語版タイトル:「本心 – 張榮發の本音と真心」)を始め、「張榮發回憶錄 – 長榮集團總裁與海結緣的一生」「鐵意志與柔軟心」などがある。

死因など、詳細な情報は不明。88歳。

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