冨田勲

(とみたいさお)
作曲家・シンセサイザー奏者。シンセサイザー音楽の世界的な第一人者として有名。テレビ番組「新日本紀行」やNHK大河ドラマなどのテーマ曲、アニメ「ジャングル大帝」などの主題歌を担当したことなどでも知られている。勲四等旭日小綬章受章者。

音楽を手掛けたテレビドラマには、上述したNHK大河ドラマのほか、「特ダネを逃がすな!」「黒い断層」「二十一回目の夏」「宇宙人ピピ」「リボンの騎士」「キャプテンウルトラ」「鳥が・・・」「もも・くり三年」「どろろ」「空中都市008」「大忠臣蔵」「だいこんの花」「無宿侍」「新・座頭市」「風光る剣」「アジア古都物語」など、多数。

アニメーションでは、上述した「ジャングル大帝」を始め、「アラビアンナイト・シンドバッドの冒険」「ガリバーの宇宙旅行」「リボンの騎士」「千夜一夜物語」「クレオパトラ」「おかしなおかしな星の国」「ブラック・ジャック」「オサムとムサシ」など、こちらも多数。

ドキュメンタリー番組では、「日本の素顔」「日本誕生」「新日本紀行」「太郎の国の物語」「ミツコ・二つの世紀末」「アジア古都物語」「新日本紀行ふたたび」「天皇の世紀」など。

映画では、「地獄の午前二時」「狼と豚と人間」「北海の暴れ竜」「ごろつき部隊」「座頭市あばれ火祭」「ノストラダムスの大予言」「サン・ソレイユ」「夜叉ヶ池」「隠し剣・鬼の爪」「武士の一分」「おとうと」「おかえり、はやぶさ」「展覧会の絵」「おかしなおかしな星の国」「アルプスにダムができた」「ロープ&ロープ」「オーストラリアと日本」「新時代の製鉄所」「水の化学」「人間環境を考える」などがある。

そのほか、「風の言葉」「春になったら」「ひとりぼっちの姫のうた」「銀色のバレエ」「孤独におわれて」「20回目の結婚記念日」「お嫁さん」などの歌謡曲、「赤ずきん」「おいでよピーターパン」「かいものかごさん」「ころころごろん」「ぞうの子」「チョコレートボンボンのうた」「ネコのめ」「ひばりのうた」「ロンコンろばさん」「ひまわりさん」「マッチうりのしょうじょ」「ヘンゼルとグレーテル」などの童謡、ラジオ番組や時代劇、特撮モノ、歌舞伎などの舞台、ニュース番組、コマーシャルソング、小中学校の効果、企業の社歌など、幅広いジャンルにおいて音楽を手掛けた。

著書に、「音の雲 – ずっと音の響きにこだわってきた」「シンセサイザーと宇宙」「電子のゆらぎが宇宙を囁く」など。

主な受賞歴に、文部省芸術祭奨励賞、日本レコード大賞(企画賞、特別功労賞)、コンテンポラリー・キーボード誌(アメリカ)ベスト・スタジオ・シンセシスト賞、日本アカデミー賞(優秀音楽賞、会長特別賞)、NHK放送文化賞、エレクトロニクス・アーツ浜松賞、JAS(一般社団法人日本オーディオ協会)日本プロ音楽録音賞、宮沢賢治賞、朝日賞、国際交流基金賞など、多数。そのほか、世界的な賞であるグラミー賞へのノミネート歴なども数多い。

東京都にある病院にて死去。死因は、慢性心不全であった。84歳。

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