牧野剛

(まきのつよし)
塾講師・評論家・市民運動家・政治運動家。大手予備校である河合塾の名物講師として有名。岐阜県恵那市出身。

名古屋大学を卒業後、1984年に大学受験対策として実施した全国統一模擬試験の出題文章が、その年の大学共通一次試験(現在の名称は「大学入試センター試験」)の国語現代文問題と一致したことで、問題を予言した河合塾講師として一躍全国的に有名になった。そのほか、生徒の学力に合わせたコースを創設するなど、河合塾の発展に貢献。

一方で、参議院選挙、愛知県知事選挙、名古屋市長選挙などに出馬しているが、すべて落選している。本人曰く、選挙運動の過程における他の立候補者との議論が目的であり、落選が前提であるとのこと。名古屋大学時代は、新左翼系の学生組織の1つである社会主義学生同盟のマルクス主義戦線派として活動していたこともあり、政治家選挙への立候補は、市民運動や政治運動の一環としての動きと見られる。

また、2003年には、石川県金沢市に大学受験予備校である「翔学舎」を創設して校長を務めるなど、実業家としての一面も見せた。この一連の様子は、テレビ東京系列で放送されている人気の経済ドキュメンタリー番組「日経スペシャル – ガイアの夜明け」でも取り上げられた。

著書に、「国境を越えて」「予備校にあう」「浪人しないで何が人生だ!」「されど予備校」「現代文と格闘する」「人生を変える大人の読書術」「偏差値崩壊」「原点としての恵那の子ども時代」などがある。

死因は、誤嚥性肺炎であった。70歳。

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