石原慎太郎

(いしはらしんたろう)
政治家・作家・小説家。政治家・衆議院議員である石原伸晃、俳優・タレント・気象予報士である石原良純、政治家・衆議院議員である石原宏高、画家・美術家である石原延啓の父。俳優・歌手である石原裕次郎の兄。

1999年から2012年の長きに渡り、第14代・15代・16代・17代の東京都知事を務めたことで特に有名だが、それ以前には国会議員として、参議院議員を1期、衆議院議員を9期務めた他、竹下登内閣総理大臣(当時)の下での運輸大臣、福田赳夫内閣総理大臣(当時)の下での環境庁長官、「次世代の党」最高顧問、「日本維新の会」代表などを歴任した。

本来は作家・小説家であり、デビュー作である短編小説「太陽の季節」が第34回芥川賞(1956年)を受賞するなど一気に注目を集め、以後、数々の作品を執筆。一方で、1968年に参議院議員選挙に出馬し、初当選を果たしたことで、政治家としての道も歩み始めた。

作家・小説家としての主な作品(小説)には、上述した「太陽の季節」を始め、「亀裂」「海の地図」「汚れた夜」「禁断」「てっぺん野郎」「青春とはなんだ」「終幕」「黒い環」「青い殺人者」「怒りの像」「野蛮人のネクタイ」「嫌悪の狙撃者」「暗闇の声」「弟」「フォアビート・ノスタルジー」「天才」「凶獣」「あるヤクザの生涯」「女の劇場」「闇から来る」「巨聖女」「死の博物誌」「大いなる手との黙約」「わが人生の時の時」「わが人生の時の会話」「理由なき復讐」「北壁」「狂った果実」「完全な遊戯」「乾いた花」「殺人教室」「死んでいく男の肖像」「傷のある羽根」「鎖のついた椅子」「聖餐」「生死刻々」「やや暴力的に」「海の家族」「絶筆」「青い島白い波」「ファンキーな出逢い」「ボストンの夜」など、枚挙に暇がない。なお、その多くがテレビドラマや映画作品として映像化も果たしている。

戯曲・詩集・紀行文・随筆(エッセイ)・対談など、他の作品では、「信長記」「狼生きろ豚は死ね」「名前を刻まぬ墓場」「風の神との黙約」「十代のエスキース」「不思議な不思議な航海」「三島由紀夫の日蝕」「南米横断1万キロ」「大いなる海へ」「禁断の島へ」「一点鐘」「私の海の地図」「巷の神々」「青春にあるものとして」「光速の時代に」「孤独なる戴冠」「わが人生の時の人々」「オンリー・イエスタディ」「歴史の十字路に立って」「これが恋愛だ」「君に情熱を教えよう」「男の世界」「法華経を生きる」「真の指導者とは」「男の粋な生き方」「エゴの力」「自分の頭で考えよ」「魂を植える教育」「息子をサラリーマンにしない法」「いま魂の教育」「父のしおり」「息子たちと私」「慎太郎の政治調書」「現代史の分水嶺」「「NO」と言えるアジア」「日本よ」「勝つ日本」「日本よ、完全自立を」「この日本をどうする」「「YES」と言わせる日本」「死という最後の未来」「日本よ、憚ることなく」など、多数。とてもではないがすべてをここに書き切れる数ではない。

作家・小説家としての主な受賞歴に、上述した芥川賞(芥川龍之介賞)を始め、文學界新人賞、文藝春秋読者賞、毎日出版文化賞(特別賞)、平林たい子文学賞、芸術選奨などがある。

東京都大田区にある自宅にて死去。死因は、膵臓癌であった。89歳。晩年は、同病による療養生活を余儀なくされ、余命宣告も受けていた。

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