東家浦太郎(2代目)

(あずまやうらたろう)
浪曲師・元日本浪曲協会会長。かつて千葉県(下総国)にあった郡である匝瑳郡の出身。

1955年、10年以上に渡って途絶えていた浪曲の寄席定席を復活させた浪曲師・東家楽浦に入門。長きに渡る下積み時代から、「太田英夫」への改名(1970年)などを経て、1995年、二代目東家浦太郎を襲名。2002年には、日本浪曲協会会長に就任し、2003年までの2年間(1期)を務めあげた。

脳梗塞や胆石による入院など、後年は健康状態に悩まされながらも、舞台には上がり続けた。古典演目や節真似を得意とし、様々な節をこなすことから、「節のデパート」と称えられた。代表作には、「銭形平次」「義士伝」「大岡政談・徳川天一坊」「野狐三次」などがある。受賞歴に、芸術選奨文部大臣新人賞、文化庁芸術祭賞など。弟子に、瑞姫(太田ももこ)、東家孝太郎、東家一太郎らがいる。

病院にて死去。死因は、食道癌であった。79歳。

タイトルとURLをコピーしました