渡辺徹

(わたなべとおる)
俳優・歌手・タレント。女優・歌手・タレントである榊原郁恵の夫。俳優・タレントである渡辺裕太の父。

日本テレビの大人気刑事ドラマであった「太陽にほえろ!」にて、「ラガー」のあだ名を持つ若手刑事(竹本淳二)役でデビューし、爽やかな演技でお茶の間の人気を博した。これにより一気にスターダムを駆け上がり、歌手としても「彼〈ライバル〉」でデビューし、グリコ「アーモンドチョコレート」のCMソングとなったセカンドシングル「約束」が大ヒットした他、「夜明けのランナー」で映画デビューも果たすなど、人気を不動のものとした。

俳優として、前述の「太陽にほえろ!」の他、NHK大河ドラマ「いのち」「春日局」「秀吉」「徳川慶喜」「青天を衝け」を始め、数多くのテレビドラマに出演。妻である榊󠄀原郁恵とは、テレビドラマ「風の中のあいつ」「気になるあいつ」で共演したことをきっかけに結婚した。マルチタレントとしても、司会者として軽快なトークを披露したり、料理バラエティ番組「どっちの料理ショー」では28連勝を記録したりなど、数多くの番組に出演し才能を発揮した。その他、映画やラジオ、舞台、CMなど幅広く活躍。

死因は、敗血症であった。61歳。各種メディアで明るく振る舞う姿を見せお茶の間を楽しませる一方で、健康面においては、30歳で急性糖尿病を発症し、その後も虚血性心疾患・膵炎での入院、大動脈弁狭窄症の手術、糖尿病を起因とする慢性腎不全による人工透析など、病気や疾患に悩まされていた。1週間ほど前に、腹痛や発熱などの症状により検査したところ、細菌性胃腸炎との診断が下り、入院していたが、ほどなくして容体が悪化、敗血症へと進行した。人気俳優の若すぎる死に、日本全国に驚きと悲しみが広がった。

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