信藤三雄

(しんどうみつお)
アートディレクター・映像ディレクター・映画監督。音楽ユニット「ハイポジ」(hi-posi)のヴォーカルかつ中心的存在で、風水アドバイザーなども務めるMirey(もりばやしみほ)の夫。グラフィックデザインなどを駆使し、数々の著名アーティストやミュージシャンの作品(主にCDやレコードなど)におけるジャケットデザインに携わったことで知られている。

1948年、東京都に生まれ、駒澤大学を卒業後、業界誌の記者やデザイン事務所への勤務などを経て、フリーのデザイナーとして独立。本格的にジャケットデザインを開始したのは、日本を代表する女性シンガーソングライターで、長きに渡ってトップレベルのアーティストとして君臨している松任谷由実の20枚目のシングル「VOYAGER 〜 日付のない墓標」および16枚目のオリジナルアルバム「NO SIDE」(ともに1984年)であるとされる。これをきっかけに、以後、上述したとおり、数々の著名アーティストやミュージシャンのジャケットを手掛けることになった。

上述した松任谷由実を始め、宇多田ヒカル・Mr.Children・AKB48・エレファントカシマシ・サザンオールスターズ・SMAP・岡本真夜・小沢健二・GLAY・沢田研二・MISIA・MY LITTLE LOVER・槇原敬之・レミオロメンなど、手掛けたCDやレコードにおけるジャケットの数は900点を超え、ポスター・写真・映像なども合わせると全作品は優に1000点を超える。

映像ディレクターとして手掛けた映像作品・ミュージックビデオなどには、「素直になれなくて」(菅原紗由理)、「今宵の月のように」(エレファントカシマシ)、「君のこと」(中山美穂)、「はじまりの恋」(ホフディラン)、「Man&Woman」(MY LITTLE LOVER)、「東京」(桑田佳祐)、「BEAUTIFUL DREAMER」(GLAY)、「恋の苦さとため息と」(松任谷由実)、「心に棲む鬼」(Little Black Dress)などがある。

著書に、「シーティーピーピーのデザイン」「続・シーティーピーピーのデザイン」「男はソレを我慢できないアフターアワーズ」「新世界 – 信藤三雄の音楽とデザインの旅」「ビーマイベイビー」などがある。また、小泉今日子が歌う楽曲「東京ディスタンス」の作曲も手掛けている。

沖縄県にある自宅にて死去。死因は、胃癌であった。75歳。

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