菅野昭正

(かんのあきまさ)
フランス文学者・文芸評論家。東京大学名誉教授・世田谷文学館名誉館長・読売文学賞選考委員・日本芸術院会員。紫綬褒章および旭日中綬章を受章している。

その他、東京大学教授・白百合女子大教授・世田谷文学館館長などを歴任した他、芸術選奨文部大臣賞・読売文学賞・やまなし文学賞・日本芸術院賞・日本翻訳出版文化賞・井上靖記念文化賞などの受賞歴がある。

著書に「詩の現在 12冊の詩集」「小説の現在」「詩学創造」「ステファヌ・マラルメ」「横光利一」「小説を考える 変転する時代のなかで」「セイレーンの歌 フランス文学論集」「永井荷風巡歴」「変容する文学のなかで 上 文芸時評1982-1990」「変容する文学のなかで 下 文芸時評1991-2001」「変容する文学のなかで 完 文芸時評2002-2004」「憂鬱の文学史」「明日への回想」「小説家 大岡昇平」「小説と映画の世紀」などがある。

また、共著・編著に「徹底討議 19世紀の文学・芸術」「読む事典フランス」「石川淳短篇小説選」「永井荷風再考」「知の巨匠 加藤周一」「村上春樹の読みかた」「ことばの魔術師 井上ひさし」「書物の達人 丸谷才一」「辻井喬=堤清二 文化を創造する文学者」「大岡信の詩と真実」「遠藤周作 神に問いかけつづける旅」などがある他、レイモン・クノー「詩篇」、ヴァレリー「テスト氏」、リラダン「ヴェラ」、ジェローム・アントワーヌ・ロニー「情念とはなにか」、アンドレ・ジード「狭き門」、チェーザレ・パヴェーゼ「美しい夏・女ともだち」、ナタリー・サロート「トロピスム」、レーモン・クノー「わが友ピエロ」、バルザック「谷間のゆり」、モーリス・ブランショ「謎の男トマ」、P.ドリュ・ラ・ロシェル「ゆらめく炎」、ヴァレリー「詩集」、アンドレ・ブルトン「シャルル・フーリエへのオード」、ボードレール「パリの憂鬱」、バルビュス「地獄」、バルザック「従兄ポンス」、ブランショ「好きなだけ書きつづけたまえ」、ルイニルネ・デ・フォレ「子供部屋」、ポール・ガデンヌ「スヘヴェニンゲンの浜辺」、ウォルター・ペイター「宮廷画家の寵児」、J.M.G.ル・クレジオ「パワナ-くじらの失楽園」、フィリップ・ソレルス「ルーヴルの騎手 ルーヴル美術館を創った男 ヴィヴァン・ドゥノンの生涯」、イヴ・ボヌフォワ「マラルメの詩学」、ジョナサン・リテル 「慈しみの女神たち」など、数多くの翻訳実績もある。

死因は、病気であるとされているが、詳細な病名などの情報は不明。93歳。

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