(ひらいわゆみえ)
小説家・作家・脚本家。紫綬褒章・文化勲章受章者。文化功労者。東京都渋谷区の名誉区民。
直木賞を受賞した「鏨師」や、旅籠「かわせみ」を舞台にした連作時代小説「御宿かわせみ」シリーズなどで特に有名。人々の生き様や芸人の人生を描いた大衆文学において数々の名作を生み出したことで知られている。
受賞歴に、上述の直木賞の他、菊池寛賞・日本文芸大賞・NHK放送文化賞・菊田一夫演劇賞大賞・毎日芸術賞・吉川英治文学賞など。
小説の代表作に、上述の「鏨師」や「御宿かわせみ」シリーズの他、「美女誕生」「その道は行き止り」「がんばれ良比古ちゃん」「女の顔」「日野富子」「肝っ玉かあさん」「かまくら三国志」「この町の人」「へんこつ」「女の家庭」「日本のおんな」「五月の女」「女のそろばん」「風祭」「青い華火」「芸能社会」「はやぶさ新八シリーズ」「千姫様」「ベトナムの桜」「聖徳太子の密使」「ありがとう」など多数。
原作者として、数々のテレビドラマの脚本も手掛けており、京塚昌子主演の「肝っ玉かあさん」シリーズや、「ありがとう」シリーズ、「女と味噌汁」シリーズ、「この町の人」「明日がござる」などがある。
また、随筆などその他の著書に、「お宮のゆみちゃん」「女らしいということ 心を奪う魅力と知恵」「ものは言いよう」「老いること暮らすこと」「噓かまことか」「なかなかいい生き方」「私の履歴書」「隣の花はなぜ赤い」などがある。
病院にて死去。死因は、間質性肺炎であった。91歳。