シェイン・マガウアン

ミュージシャン・ヴォーカリスト(イギリス)。1957年にイギリス南東部にあるケント州で生まれたアイルランド人。首都ロンドンで結成されたロックバンド「ザ・ポーグス」のヴォーカリスト、かつ同バンドの中心人物として知られている。

1982年、「ザ・ポーグス」の前身となる「ポーグ・マホーン」を結成し、リーダーとして活動。その後、「ザ・ポーグス」に改名し、1984年にメジャーデビューを果たす。1987年には、女性シンガーソングライターであるカースティ・マッコールとのデュエットで、「Fairytale of New York」を発表。クリスマスソングとして世界的な大ヒットを記録した。なお、同曲は日本では「ニューヨークの夢」のタイトルで知られているが、原題に従って「フェアリーテール・オブ・ニューヨーク」と表記されることもある。

「ザ・ポーグス」として発表し、当人も参加しているシングル曲に、上述した「Fairytale of New York」を始め、「Dark Streets of London」「A Pair of Brown Eyes」「Dirty Old Town」「Sally MacLennane」「The Irish Rover」「If I Should Fall from Grace with God」「Fiesta」「Misty Morning, Albert Bridge」「Summer in Siam」「Sunny Side of the Street」などがある。

また、当人が参加したアルバムには、「Red Roses for Me」(赤い薔薇を僕に)、「If I Should Fall from Grace with God」(堕ちた天使)、「Hell’s Ditch」(ヘルズ・ディッチ」、「Peace and Love」(ピース&ラヴ)などがある。

1991年に「ザ・ポーグス」を脱退。同バンド自体も1996年に解散したが、2001年に当人を含む全盛期のメンバーであった8人が集結して再結成。2005年には、日本の著名なロックフェスティバルである「フジ・ロック・フェスティバル」にも参加した。

アルコールや薬物依存の問題を抱え、破天荒な言動でも知られた。2015年には転倒した際の負傷が原因で、以後の車椅子生活を余儀なくされている。

2020年には、当人の半生を描いたドキュメンタリー映画「シェイン – 世界が愛する厄介者のうた」が制作され、日本においても2022年に公開された。

死因は、脳炎のためと推測されている。65歳。2022年12月より脳炎のため入院の上、集中治療が続いていたという。なお、死去の事実は、「ザ・ポーグス」の公式サイトにて発表された。

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