久富淑子

(ひさとみよしこ)
バレエ指導者・元バレエダンサー。世界的なバレエダンサーである熊川哲也氏などを育てたことで知られている。

北海道札幌市生まれ。幼少時代に北海道滝川市に移住し、内山玲子に師事してクラシックバレエを始める。1955年、内山玲子が運営していた富良野研究所を譲り受け、「久富淑子バレエ研究所」を創設。以後、数多くの子どもたちを指導してきた。1965年には、滝川市に久富淑子バレエ研究所を開設。さらに1979年には、札幌市にも久富淑子バレエ研究所を開設した。

同研究所の出身者は、上述した熊川哲也のほか、高橋宏尚、高橋さと子、鈴木未央、山本星良、徳江弥、輪島拓也、成瀬由子、高野愛、羽地将寛、山口黎、山本小春など、多数。

2004年に、久富淑子バレエ研究所設立50周年記念公演「白鳥の湖」全幕を開催。2014年には60周年記念公演「くるみ割り人形」全幕、2019年には65周年記念公演「シンデレラ」全幕を開催している。

主な受賞歴に、滝川市文化協会奨励賞(1976年)、富良野市文化協会奨励賞(1977年)、滝川市政功労奨励賞(1986年)、北海道文化団体協議会賞(2011年)、北海道文化賞(2013年)、文科省地域文化功労賞(2014年)など、多数。近年では、バレエ界における長年におよぶ功績が高く評価され、2020年に日本バレエ協会より指導者特別賞を受賞、さらに2021年には、文化庁より文化庁長官表彰を受けている。

北海道札幌市内にある病院にて死去。死因は、肺炎であった。90歳。

タイトルとURLをコピーしました