和歌山静子

(わかやましずこ)
絵本作家・挿絵画家。

東京都小平市に本拠を置いていた武蔵野美術短期大学(2003年に武蔵野美術大学への全面改組により廃止となっている)を卒業後、イラストレーターやデザイナーを経て、20代後半である1966年ごろより子供向け絵本の挿絵などの仕事に関わるようになる。

以後、児童文学作家である寺村輝夫の長編童話「王さま」シリーズなど、数々の作品における挿絵やイラストを担当。

1980年に「あいうえおうさま」で絵本にっぽん賞を受賞したほか、1982年には、「おおきなちいさいぞう」で講談社出版文化賞(絵本賞)を受賞した。さらに、2015年には、「くろねこさんしろねこさん」にて産経児童出版文化賞(フジテレビ賞)も受賞している。

そのほか、子供向け性教育絵本である「ぼくのはなし」「わたしのはなし」や、日本・中国・韓国が共同で戦争や平和について考察する「日・中・韓平和絵本」として「くつがいく」などを手掛けた。

上述したもの以外に手掛けた作品として、「おむくんとむくん」「しまったさん(シリーズ)」「ぞうのえほん」「たまごのほん(シリーズ)」「えんぴつけずりも1年生」「トイレにいっていいですか」「こびとのピコ」「ちょこれーとがほしい」「ぼくのいえなんだ」「たかしのさくせん」「まひるのライオン」「びっくりしゃっくり」「カメラの中はアフリカ」「モコちゃんのしっぽ」「はみがきたむたむ」「かいじゅうの森」「たまごのたんじょうび」「くるくるのひみつ」「しっこっこ できるよできる」「ふくろうのそめものや」「えんそくこわいぞあぶないぞ」「ちがうもん」など、多数。

死因は、心不全であった。83歳。

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