小金沢昇司

(こがねざわしょうじ)
演歌歌手。長きに渡って演歌界の大御所として君臨しているベテラン歌手・北島三郎氏の愛弟子として有名。2014年に暖簾分けの形で独立し、ジャパンドリームエンターテイメント株式会社を設立している。

1990年代前半に、大手総合商社の興和株式会社が提供する口腔用ヨード剤(喉薬)「フィニッシュコーワ」のテレビCMに起用され、「歌手の小金沢君」として一躍時の人(ときのひと)となった。なお、同CMでは、本人が言葉を発したり歌唱したりすることは一切なく、俳優である渡辺篤史による「歌手の小金沢君が使っているのは、フィニッシュコーワ」とのナレーションが流れるのみである。逆にこのスタイルが国民に受け、お茶の間の人気を博すことになった。以後、数々のシングル曲を発表する傍らで、テレビのバラエティ番組やドラマなどでも活躍した。

2020年11月に酒気帯び運転による道路交通法違反にて逮捕・送検(のちに不起訴処分)されたことをきっかけに、芸能活動を休止。個人事務所であるジャパンドリームエンターテイメント株式会社も閉鎖された。

発表したシングル曲は、「おまえさがして」「おまえだけ」「男の灯り」「人生のそこかしこに」「真夜中のものがたり」「とべない雀」「北の三代目」「不器用者だと言われても」「流れ星」「北のめぐり逢い」「あなたに・・・ごめん」「惚れちまったよ」「義経伝説」「二人の合言葉」「ありがとう・・・感謝」「もう一度札幌」「神楽坂」「はまなす海岸」「俺の夕焼け」「花は黙って咲いている」「あなたは雪になりました」「おまえがいたから俺がいる」「みちづれ川」「黄昏ララバイ」「青春の忘れもの」「面影橋から・・・」など、多数。そのほか、河合奈保子とのデュエットシングル「ちょっとだけ秘密」(1992年)や、大月みやことのデュエットシングル「東京しのび逢い」(1999年)などがある。

出演したテレビ番組には、「暴れん坊将軍IX(ドラマ)」「丹下晋蔵熱血記(ドラマ)」「関口宏の東京フレンドパークII(バラエティ)」などがある。

神奈川県内にある医療機関にて死去。死因は、呼吸不全であった。65歳。晩年は体調を崩しがちで、入退院を繰り返すなど健康状態に悩まされていた。2022年の夏には新型コロナウイルス(COVID-19)に感染し、誤嚥性肺炎も発症していたという。死去の事実は、所属するレコード会社であるキングレコード株式会社より、オフィシャルサイトにて報告された。

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