(えすぱーいとう)
お笑い芸人・タレント・画家。黒スパッツを履いた上半身裸の姿をトレードマークとし、ボストンバッグの中に体ごと入り込む芸などで1990年代に大きな人気を博した。同じく体を張った芸で人気を博した「電撃ネットワーク」などと親交が深いことでも知られている。なお、「伊東万寿男」(いとうますお)という本名による活動歴もある。
日本テレビ系列で放送されていた「スーパージョッキー」や、同じく日本テレビ系列の「投稿!特ホウ王国」、さらにはフジテレビ系列の「めちゃ×2イケてるッ!」や「オールナイトフジ」などのバラエティ番組に数多く出演し、自ら「高能力」と呼ぶ突飛な芸の数々と不思議な存在感で大ブレイクした。
そのほかに出演したテレビ番組には、「笑っていいとも!」「笑いの金メダル」「サキよみ – ジャンBANG!」「アウト×デラックス」「run for money – 逃走中」「爆笑問題のバク天!」「ここがヘンだよ日本人」「CHIMPAN NEWS CHANNEL」「5LDK」「プレミアの巣窟」「バナナマンの決断までのカウントダウン」「- 裏ネタワイド – DEEPナイト」など、多数。
「高能力」と呼ばれる芸には、「スプーンねじきり」「エアバッグで空を飛ぶ」「ドライアイス食い」「熱々おでんニコニコ食い」「360°亀田祭りネバーギブアップ」「I am チャッカマン」「鋼鉄レバーギブアップ」「高卒(高速)電話帳破り」「高速目覚まし止め」「高速チラシはさみ」「激辛唐辛子バーガーニコニコ食い」「激辛ハバネロールニコニコ食い」などがある。自らバラエティに富んだタイトルを付け、テレビ番組を中心に披露していたが、上手くいかずに共演者から壮大なツッコミを受けることもしばしばだった。
一方で、2018年には絵画「ガネーシャ守護神」で国際美術大賞展(第44回)に出展し、都議会議長賞を受賞するなど、画家としての一面もある。
著書に、「エスパー鉄拳のアニマッチ占い」「超人マニュアル」などがある。
死因は、てんかん重積(じゅうせき)であった。63歳。2018年に右変形性股関節症のため芸能活動を休止する旨を発表、その後の精密検査によって、多発性脳梗塞を患っていることも明らかとなった。2019年には右変形性股関節症の手術を受けたが、以後は多発性脳梗塞に対する投薬治療などを行い、生活保護を受けながら療養生活を送っていた。さらに2020年ごろからは認知症も併発し、関東圏内にある老人ホームにてほぼ寝たきりの生活だったという。
死因について、当初詳細は公表されていなかったが、3日後に所属事務所(オフィス庄屋)より、「てんかん重積」であった旨が発表された。なお、てんかん重積とは、てんかんやけいれんの発作が長く(5分以上)継続したり、短時間の発作が繰り返されたりすることで、発作が終わったにもかかわらず意識が戻らず、再度繰り返す場合がある。この状態が30分以上続いてしまうと、脳障害を引き起こし、命にかかわることもあると言われている。