穴口一輝

(あなぐちかずき)
プロボクサー。階級はバンタム級。大阪府岸和田市出身。

幼少時代からボクシングに親しみ、兵庫県芦屋市の中高一貫私立学校である芦屋学園高等学校への在学中に、フライ級で2冠を獲得するなど早くも頭角を現す。芦屋大学に進学後、目指していた東京オリンピック(2021年)への出場はならなかったものの、ほどなくして真正ボクシングジムにてプロ入りを果たす。プロ通算成績は、7試合で6勝(うち2KO)1敗だった。

東京都内にある病院にて死去。死因は、右硬膜下血腫であった。23歳。2022年12月26日に、井上尚弥選手の4団体王座統一戦のセミファイナルとして行われた「バンタム級モンスタートーナメント」の決勝(日本バンタム級タイトルマッチ)にて、同級王者である堤聖也選手と壮絶な打ち合いを繰り広げて4度のダウンを喫し(結果は判定負け)、試合後の控室で意識を失った。病院に救急搬送されたのち、右硬膜下血腫と診断され緊急手術を受けて経過観察が続いていたが、容体は一時安定したものの、ついに意識を取り戻すことはなかったという。

なお、12月26日の試合は、2月2日に都内で行われた「プロボクシング2023年度年間表彰選手選考会」にて、年間最高試合(世界戦を除く)に選出されたことが発表された。それを受け、対戦相手だった堤選手はSNSに「いつかこの試合を振り返り2人で話したい」と回復を祈る内容を投稿したが、そのわずか数十分後に息を引き取ってしまう形となった。

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