星野富弘

(ほしのとみひろ)
詩人・画家(詩画作家)。事故で手足の自由を失い、筆を口にくわえて作詞や作画を行うスタイルで知られている。群馬県名誉県民。

1946年、群馬県勢多郡(現在の群馬県みどり市)に生まれ、群馬県前橋市にある群馬大学を卒業後、1970年に中学校の体育教師となる。しかしながら同年、器械体操のクラブ活動指導中に頭部から転落する事故を起こして頸椎を損傷、手足が不自由となった。

事故から2年ほどが経過してもまだ入院生活が続いていたが、筆を口にくわえて作画や作詩を始め、1979年には群馬県前橋市において最初の個展を開くに至った。長らく続いていた入院生活も同年で終了し、帰郷する。

その後、新聞や雑誌などにエッセイや絵などの作品を連載しながら、国内外で「花の詩画展」を開催。1991年には、群馬県勢多郡東村に当人の作品が展示された「村立富弘美術館」が開館した。2006年には、熊本県葦北郡芦北町にも「芦北町立星野富弘美術館」を開館。素朴で色彩豊かな画風、生きる喜びなどのメッセージ性を含んだ作風が人気を呼び、作品のいくつかは学校で使用する教科書にも掲載された。

著書に、「愛、深き淵より。」「花の詩画集 – 鈴の鳴る道」「かぎりなくやさしい花々」「速さのちがう時計」「あなたの手のひら」「銀色のあしあと」「花よりも小さく」「たった一度の人生だから」「風の詩 – かけがえのない毎日」「ことばの雫」「種蒔きもせず」「ありがとう私のいのち」「いのちより大切なもの」などがある。

群馬県みどり市にある病院にて死去。死因は、呼吸不全であった。78歳。

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