柴田錬三郎

(しばたれんざぶろう)
作家・小説家・ノンフィクションライター・中国文学者。主に剣豪小説や時代小説の分野で様々な作品を発表し、人気を博した。そのほか、随筆(エッセイ)の分野でも多数の作品を残している。代表的な作品に、剣豪小説である「眠狂四郎」や、時代小説である「御家人斬九郎」などがある。なお、「君尾哲三」「齋藤錬三郎」のペンネームで活躍していた時期もある。

1917年、岡山県邑久郡鶴山村生まれ。1940年に慶應義塾大学を卒業後、りそな銀行の前身である内国貯金銀行への勤務などを経て、文芸評論などを発表するようになる。第二次世界大戦後は「日本読書新聞」の編集長なども務めたが、のちに専業の作家として独立。以後、数々の人気作品を世に送り出した。

主な著作に、上述した「眠狂四郎」や「御家人斬九郎」を始め、「南方のうた」「生きものの夜」「母の絵姿」「夢よ真実ならば」「イエスの裔」「七つの海の狼」「江戸群盗伝」「白頭巾夜叉」「スパイ第十三号」「花の散る道」「猿飛佐助」「由井正雪」「抜打ち侍」「剣は知っていた」「将軍と姫と浪人」「デカダン作家行状記」「新編三国志」「チャンスは三度ある」「孤剣は折れず」「江戸っ子侍」「おれは侍だ」「三人の女」「顔十郎罷り通る」「さかだち」「若くて、悪くて、凄いこいつら」「江戸八百八町物語」「お江戸日本橋」「清河八郎」「われら九人の戦鬼」「おれの敵がそこにいる」「わが青春無頼帖「生命ぎりぎり物語」「キミはやれ、俺がやらせる」「日本剣客伝」「乱世流転記」「柴田錬三郎の秘剣乱舞」「どうでもいい事ばかり」「徳川三国志」「英雄・生きるべきか死すべきか」「無念半平太」「剣魔稲妻刀」などがある。

また、その作品の多くが映画の原作として使用されており、該当する主な作品には、阿部豊が監督を務め、月丘夢路三橋達也が出演した1956年の映画「第8監房」を始め、「剣は知っていた」「男が爆発する」「源氏九郎颯爽記・白狐二刀流」「血太郎ひとり雲」「源氏九郎颯爽記」「図々しい奴」「夜のバラを消せ」「剣鬼」「怪談残酷物語」「栄光への反逆」「蝦夷館の決闘」など、多数。

テレビドラマでも同様で、「図々しい奴」「われら九人の戦鬼」「度胸時代」「おらんだ左近事件帖」「将軍と姫と浪人」「徳川風雲録 – 八代将軍吉宗」などがある。

東京都新宿区にある病院にて死去。死因は、肺性心であった。61歳。

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