野村万蔵(6世)

(のむらまんぞう)
能楽師。狂言方和泉流。文芸や演劇などさまざまな芸術分野において特筆すべき功績を残した人物を顕彰するための文化庁特別機関である「日本芸術院」会員。重要無形文化財保持者(人間国宝)。九世三宅藤九郎の兄。五世野村万造の息子。野村萬(七世野村万蔵)、野村万作、野村四郎、野村万之介らの父。これらの家族は全て能楽師である。勲四等旭日小綬章・正五位勲三等瑞宝章受章者。

東京府(現在の東京都)に生まれ、1903年、本名である「野村万作」として初舞台を踏む。1923年に六世野村万造を襲名し、演目「花子」を披く。1940年に「野村万蔵」に改名し、以後、舞台をこなしながら日本能楽協会理事、ワシントン大学客員教授などの要職も歴任した。

著書に、「野村万蔵著作集」「夏に技冬に声」「狂言芸話」「狂言面」「狂言の道」などがある。

そのほか、岡山香川ローカルの放送ながら、香川県名産の和菓子である「名物かまど」のテレビCMなどでも活躍した。

主な受賞歴に、芸術選奨文部大臣賞、広瀬能楽賞、文部省芸術祭賞、文化庁芸術祭大賞、文化庁芸術祭奨励賞、日本芸術院賞など、多数。

死因などの詳細は不明。79歳。

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