ジョイ・アダムソン

作家・画家・アーティスト・芸術家・ナチュラリスト(イギリス)。ノンフィクションの分野において数々の作品を残したことで知られている。特に、実在する雌ライオンの飼育を記録した1960年の作品「野生のエルザ」で世界的に有名となった。野生動物保護学者であるジョージ・アダムソンの妻。

主な著作に、上述した「野生のエルザ」(正式名称:「野生のエルザ – ライオンを育てた母の記録」)のほか、「わたしのエルザ」「永遠のエルザ」「野生のピッパと暮して」「いとしのピッパ」「さよなら!ピッパ」「ジョイ・アダムソンのアフリカ博物誌」「草原の女王ペニー・ヒョウの子を育てる」「森のともだちサルとミミズク」「エルザわが愛(ジョイ・アダムソン自伝)」などがある。なお、タイトルに登場する「ピッパ」とは、当人が育てたチーターの名前である。

晩年は、主に自然保護活動に注力。「エルザ野生動物基金」を設立し、野生動物の飼育実験なども行っていた。また、画家としても活動し、動植物を描いた作品や民族画において数々の優れた作品を残した。1999年には、アダムソン夫妻の人生をテーマとした映画作品「To Walk with Lions」も制作されている。

死因は、刺し傷による出血多量であった。69歳。ケニア共和国の首都ナイロビ郊外にあるシャバ国立保護区において遺体となって発見された。当初はライオンに襲われたものと見なされ事故死として処理されたが、司法解剖の結果、致命傷となる刺し傷が胸の辺りにあることが分かり、殺人事件として再捜査。当人の下で働いていた使用人である羊飼いの青年を強盗殺人の罪で逮捕した。ヒョウの野生復帰をテーマとした実験中に殺害されたものと見られている。なお、夫であるジョージ・アダムソンも、ソマリア連邦共和国の密猟者によって射殺されている。

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