（かたおかちえぞう）
俳優。第二次世界大戦前から戦後までの長きに渡り、主に時代劇の分野で活躍した日本を代表するトップスター。元俳優・元子役である植木基晴、および女優である植木千恵、さらには実業家・元パイロット・元俳優で、日本航空株式会社の代表取締役社長（のちに会長）にまで登り詰めた植木義晴の父。「片岡十八郎」「植木進」の芸名で活動していた時期もある。紫綬褒章・勲四等旭日小綬章受章者。
群馬県新田郡（現在の群馬県太田市」に生まれ、幼少時代は歌舞伎界にて活躍。その後、映画界に進出し、「三色すみれ」に出演したあと、「万花地獄」にて初主演。以後、時代劇を中心に数々の作品に出演するようになる。
出演した主な映画には、上述した「三色すみれ」や「万花地獄（シリーズ）」のほか、「任侠二刀流」「天下太平記」「仇討流転」「ごろん棒時代」「絵本武者修行」「宮本武蔵」「右門捕物帖」「忠直卿行状記」「一心太助」「花火」「男達ばやり」「一本刀土俵入」「國士無双」「弥太郎笠」「闇討渡世」「研辰の討たれ」「白夜の饗宴」「国定忠治」「堀田隼人」「風流活人剱」「武道大鑑」「足軽出世譚」「直八子供旅」「雁太郎街道」「戦国奇譚」「情熱の不知火」「赤西蠣太」「水戸黄門（シリーズ）」「自雷也」「松五郎乱れ星」「人生劇場」「鴛鴦歌合戦」「獨眼龍政宗」「織田信長」「宮本武蔵・二刀流開眼」「多羅尾伴内（シリーズ）」「金田一耕助（シリーズ）」「にっぽんGメン（シリーズ）」「俺は用心棒」「いれずみ判官（シリーズ）」「あばれ神輿」「新撰組」「赤穂城」「大菩薩峠」「南国太平記（シリーズ）」「血槍富士」「剣豪二刀流」「奴の拳銃は地獄だぜ」「地獄の底をぶち破れ」「妖蛇の魔殿」「海の百万石」「任侠清水港」「任侠中仙道」「素浪人忠弥」「旗本退屈男」「浪花の恋の物語」「酒と女と槍」「アマゾン無宿」「ヒマラヤ無宿」「はやぶさ大名」「十三人の刺客」「ギャング忠臣蔵」「賞金稼ぎ」「日本暗殺秘録」「巌流島の決斗」「日本の首領（完結編）」「ちゃんばらグラフィティー斬る！」などがある。
出演した主なテレビドラマには、「虹の橋」「ハトポッポ嫁さん」「大岡越前」「史劇にっぽん」「世なおし奉行」「江戸を斬る」「編笠十兵衛」「非情のライセンス」「風鈴捕物帳」「桃太郎侍」「七色とんがらし」「銭形平次」「清水次郎長・勢揃い清水港」「地獄の左門十手無頼帖」などがある。
受賞歴に、牧野省三賞、ブルーリボン賞（大衆賞）などがある。
東京都港区にある病院にて死去。死因は、腎不全であった。80歳。腎臓病が悪化し、前年より入院しながら闘病生活を送っていたが、ついに復帰はならなかった。
