太宰久雄

(だざいひさお)
俳優。その名を最も有名にしたのは、渥美清が主役を演じ、山田洋次が監督を務めた映画シリーズ(「寅さん」(とらさん)シリーズとも呼ばれる)「男はつらいよ」において、タコ社長こと桂梅太郎役を演じていたことである。「男はつらいよ」シリーズでは、全部で48作にて活躍している他、山田洋次が監督する他の作品にも数多く出演している。

主な出演映画に、上述の「男はつらいよ」シリーズを始め、「人生劇場」「黒い花びら」「あんま太平記」「みな殺しの霊歌」「家族」「命のお値段」「頑張らなくっちゃ!」「大泥棒」「泥棒大家族 天下を盗る」「温泉おさな芸者」「愛ってなんだろ」「ムツゴロウの結婚記」「幸福の黄色いハンカチ」「若い人」「晩歌」「俺たちの交響楽」「愛情物語」などがある。

また、出演したテレビドラマには、「新婚日記」「火星を買った男」「あんみつ姫」「勝海舟」「笑えば天国」「お気に召すまま」「いつか青空」「孤独の賭け」「悪魔のようなすてきな奴」「マダムと駅長」「太閤記」「泣いてたまるか」「快獣ブースカ」「コメットさん」「日本剣客伝」「青空に飛び出せ!」「どじょっこさん」「おれは男だ!」「時間ですよ」「キイハンター」「人造人間キカイダー」「高校教師」「顔で笑って」「伝七捕物帳」「明日また」「パパは独身」「Gメン’75」「たんぽぽ」「銭形平次」「道」「源さん」「がんばれ!ジャガーズ」「ぐうたらママ」「青い瞳の聖ライフ」「輝きたいの」「女房を上司に持つ夫」などがある。

その他、「ヤクルト」「久光製薬」「アマノ」「日本IBM」「原ヘルス工業」「中小企業庁」といったCMや、テレビアニメ・劇場アニメへの声の出演、海外ドラマ・海外映画の吹き替えなど、幅広く活躍した。

病院にて死去。死因は、胃癌であった。74歳。晩年は、糖尿病を患うなど、健康状態に不安を抱えており、癌については糖尿病の検査にて発見されたという。

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