舟越保武

(ふなこしやすたけ)
彫刻家。東京藝術大学名誉教授。歴史ある美術家団体である「新制作協会」の彫刻部創立会員。同じく、「新制作協会」彫刻部創立会員であり、親友でもありライバルでもあった佐藤忠良と肩を並べる昭和を代表する彫刻家の1人。カトリック信者で、キリスト教に関連する作品が多いことでも知られている。画家である舟越道子の夫。同じく彫刻家である舟越桂や舟越直木、及び児童文学編集者である末盛千枝子の父。文化功労者。勲四等旭日小綬章・大聖グレゴリオ騎士団長勲章(ローマ教皇・パウロ6世より)受章者。

東京芸術大学教授、多摩美術大学教授などを歴任。受賞歴に、中原悌二郎賞、高村光太郎賞、日本エッセイスト・クラブ賞、長谷川仁記念賞、芸術選奨文部大臣賞などがある。

主な作品に、「病醜のダミアン」「原の城」「長崎26殉教者記念像」「聖セシリア」「ペトロ岐部神父の立像」「リンゴをもつ少年」「LOLA」「はばたき」「アンナ」「茉莉花」「笛吹き少年」「渚」「シオン」「道東の四季 – 春」「吉田茂像」「たつ子像」などがある。

著書に、「舟越保武 作品集」「彫刻家の眼」「ナザレの少年 新約聖書より」「舟越保武 石と随想」「大きな時計」「巨岩と花びら」「まなざしの向こうに」などがある。

死因は、多臓器不全であった。89歳。晩年は、脳梗塞を発症し、右半身不随となるなどの影響があったものの、左手一本で精力的に創作活動を続けた。

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