半村良

(はんむらりょう)
作家・小説家。日本SF作家クラブ事務局長などを歴任。SF小説を始め、伝奇小説・時代小説・義理人情話など、幅広いジャンルの作品を生み出したことで知られている。

作家になる前にはキャバレーにおけるバーテンなど30もの職を転々としていた。早川書房が主宰するSF小説の公募コンテスト「ハヤカワ・SFコンテスト」にて、1962年に短編小説「収穫」が入選し、作家デビューを果たす。

その他の作品には、「およね平吉時穴道行」「軍靴の響き」「石の血脈」「産霊山秘録」「英雄伝説」「わがふるさとは黄泉の国」「男あそび」「不可触領域」「闇の中の黄金」「わが子に与える十二章」「邪神世界」「どぶどろ」「戸隠伝説」「聖母伝説」「新宿馬鹿物語」「女神伝説」「太陽の世界」「どさんこ大将」「忘れ傘」「楽園伝説」「岬一郎の抵抗」「虚空王の秘宝」「二〇三〇年東北自治区」「かかし長屋」「晴れた空」「黄金奉行」「たそがれ酒場」「大久保長安」「すべて辛抱」「宇宙との対話 現代宇宙論講義」などがある。

映画やテレビドラマなどに映像化された作品も多く、「戦国自衛隊」「新宿馬鹿物語」「戦国自衛隊1549」(映画)や、「およね平吉時穴道行」「雨やどり」「下町探偵局」「闇の中の黄金」「戦国自衛隊・関ヶ原の戦い」「天晴れ夜十郎」(テレビドラマ)などがある。

関連書籍として、「「戦国自衛隊」論 – 1970年代における半村良の文学と思想 -」「半村良:SF伝奇ロマンそして・・・没後5年総特集」などがある。

主な受賞歴に、泉鏡花文学賞、星雲賞、日本SF大賞、柴田錬三郎賞、日本冒険小説協会大賞特別賞、直木賞などがある。なお、直木賞はSF作家としては初の受賞であった。

死因は、肺炎であった。68歳。

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