蔵原惟繕

(くわはらこれよし)
映画監督。同じく映画監督で、映画プロデューサーも務める蔵原惟二の兄。紫綬褒章・勲四等旭日小綬章受章者。

南極観測隊と犬たちの苦難を描き、高倉健渡瀬恒彦夏目雅子・荻野目慶子といったスターたちが出演した映画「南極物語」の監督として特に知られている。シンセサイザーを駆使したヴァンゲリスの印象的な音楽も話題となった。

その他の監督作品として、河内民夫が主演した1964年の日活映画「黒い太陽」や、石原裕次郎・浅丘ルリ子が主演を務め、日本初のロードムービーとも言われている日活映画「憎いあンちくしょう」を始め、「俺は待ってるぜ」「嵐の中を突っ走れ」「爆薬に火をつけろ」「われらの時代」「狂熱の季節」「メキシコ無宿」「硝子のジョニー」「夜明けのうた」「執炎」「栄光への5000キロ」「愛の渇き」「キタキツネ物語」「雨のアムステルダム」「象物語」「春の鐘」「海へ〜See you〜」「ストロベリー・ロード」などがある。

また、テレビドラマでも監督を務めており、その作品には、「必殺仕置人」「天皇の世紀」「必殺仕置屋稼業」「必殺からくり人」「大都会 PARTII」「腐蝕の構造」「秩父夜祭殺人事件」「恐怖の目撃者」「ヒロシマ 原爆投下までの4か月」「刑事追う!」「剣客商売」「髪結い伊三次」「弟」などがある。

受賞歴に、毎日映画コンクール(特別賞)、赤い靴児童文化大賞、ゴールデングロス賞(マネーメイキング監督賞)など。

病院にて死去。死因は、肺炎であった。75歳。

タイトルとURLをコピーしました