飯島夏樹

(いいじまなつき)
ウィンドサーファー。プロフェッショナルとしてPR会社である株式会社サニーサイドアップに所属し、ワールドカップにも8年連続出場(日本人でただ1人)。DJ・随筆家(エッセイスト)である飯島寛子の夫。「なっちゃん」と呼ばれ親しまれた。

中学生時代から泳ぎに長け、出身地である東京都八王子市では最速と言われた。故障などの影響により高校時代に競泳を諦め、ウィンドサーフィンの道を歩むことを決意した。その後、入学した琉球大学を中退の上でハワイに移住、プロに転向して本格的に活動を開始する。以後、国内外で数々の大会に出場、いずれも堂々の成績を残しながら着々とキャリアを積み、トップウィンドサーファーへと成長した。

1994年には、マリアナ諸島南端にあるグアムに移住し、ココス島においてマリンスポーツ業を開始。スポーツセンターを設立の上、観光客を相手に業務を行う一方で、プロサッカー選手であった中田英寿など著名アスリートのコーディネイトやサポートも実施した。また、複数のウィンドサーフィン専門誌にエッセイを寄稿するなど、執筆活動も行った。

再び移り住んだハワイ・オアフ島のホノルルにて死去。死因は、肝臓癌であった。38歳。3年程前に肝細胞癌を患っていることが発覚し、日本にて2度の手術を行うなど、治療に専念する。しかしながら、心労からパニック障害や鬱病を発症し、さらには新たな肝臓癌である「肝類上皮血管内皮腫」との診断を受けた。それでも執筆活動は続けたいと、後述する複数の著書を出版した他、インターネット上にて「今日も生かされてます」を連載していた。

著書に、「天国で君に逢えたら」「神様がくれた涙」「ガンに生かされて」がある。なお、ベストセラーとなった「天国で君に逢えたら」及び「ガンに生かされて」を原作として、2007年に、大沢たかおが主役(飯島氏)を演じ、家族の役を伊東美咲(妻)と川島海荷(長女)が務めた上で、「Life 天国で君に逢えたら」(監督・新城毅彦)のタイトルで映画化された。

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