エド・マクベイン

作家・小説家。「エヴァン・ハンター」の名義で発表された作品も多数。その1つである「87分署シリーズ」など、推理小説の分野で数々のヒット作を生み出した。その他に「ジョン・アボット」「ハント・コリンズ」「リチャード・マーステン」などのペンネームも使用する。

また、世界の映画史上、最も影響力のある映画監督の1人に数えられる巨匠アルフレッド・ヒッチコック監督のサスペンス映画「鳥」において、脚本を担当したことでも知られている。

受賞歴に、功績が高く評価された推理作家に贈られるCWA賞の1つ「ダイヤモンド・ダガー賞」(イギリスの作家協会である英国推理作家協会主催)や、優秀な作品を数多く発表するなど生涯に渡って推理小説に貢献した作家に対して与えられる「巨匠賞」(アメリカ合衆国の推理作家団体であるアメリカ探偵作家クラブ主催)などがある。

主な作品に、上述した「87分署シリーズ」や、「黄金を紡ぐ女」「金髪女」「ジャックと豆の木」「長靴をはいた猫」「ジャックが建てた家」「小さな娘がいた」「メアリー、メアリー」「寄り目のテディベア」(以上、ホープ弁護士シリーズ)を始め、「カリブの監視」「殺意の盲点」「命ある限り」「煙の立つところ」「チャイナタウン特捜隊」「拳銃」「盗聴された情事」「ドライビング・レッスン」「暴力教室」「冬が来れば」「逃げる」「ハナの差」「悪党どもとナニー」「逢う時はいつも他人」「ペーパー・ドラゴン」「黄金の街」「犬嫌い」「よみがえる拳銃」「恐竜の世界」「ビッグ・マン」「果てしなき明日」「エイプリル・ロビン殺人事件」などがある。

著作の多くが原作として映画化もされており、その作品には、「暴力教室」「第87警察」「天国と地獄」「明日なき十代」「幸福」「新・刑事コロンボ」「刑事キャレラ」「サイコパス」「完全犯罪」「去年の夏」「恐怖の時間」「キラー・コマンドー」などがある。

その他、上述したアルフレッド・ヒッチコック監督の「鳥」を始め、「逢う時はいつも他人」「傷だらけの疾走」「新・刑事コロンボ」「複数犯罪」といった映画やテレビシリーズの脚本も手掛けた。

死因は、喉頭癌であった。78歳。

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