ロバート・ワイズ

映画監督・プロデューサー。

元々は映画の音響エンジニアや編集スタッフとして活躍。オーソン・ウェルズが主演・監督を務め、映画史上No.1との呼び声も高い1941年のドラマ映画「市民ケーン」では、アカデミー編集賞にもノミネートされている(惜しくも受賞はならず)。

その後監督に転身、デビュー作は1944年のサイコ・ホラー映画「キャット・ピープルの呪い」である。以後、同名のミュージカルを原作としたロマンス・ドラマ映画として有名な「ウエスト・サイド物語」や、ジュリー・アンドリュースが主演を務めたミュージカル映画「サウンド・オブ・ミュージック」など、数々の名作を世に送り込んだ。

音響効果や編集を手掛けた映画は、上述の「市民ケーン」の他、「ノートルダムの傴僂男」「偉大なるアンバーソン家の人々」「Of Human Bondage」「5th Ave Girl」「The Iron Major」など、多数。

また、監督を務めた映画作品には、上述したデビュー作「キャット・ピープルの呪い」や、「ウエスト・サイド物語」「サウンド・オブ・ミュージック」を始め、「死体を売る男」「恐怖の島」「生まれながらの殺し屋」「罠」「西部の二国旗」「地球の静止する日」「捕らわれの街」「砂漠の鼡」「傷だらけの栄光」「トロイのヘレン」「重役室」「私は死にたくない」「深く静かに潜航せよ」「悪人への貢物」「拳銃の報酬」「たたり」「アンドロメダ・・・」「スター!」「オードリー・ローズ」「ウィズダム/夢のかけら」「ふたり」「ルーフ・トップ」「ある夏の日」「スタートレック」など、こちらも多数。

受賞歴に、アカデミー賞(作品賞、監督賞、アービング・G・タルバーグ賞)、ゴールデングローブ賞(国際映画賞)、カンヌ国際映画祭(国際映画批評家連盟賞)、放送映画批評家協会賞(生涯功労賞)、AFI賞(生涯功労賞)などがある。

病院にて死去。死因は、心不全であった。91歳。誕生日を迎えて僅か4日後の訃報(急逝)となってしまった。

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