黒木和雄

(くろきかずお)
映画監督。三重県の中勢地域に位置する松阪市出身。日本映画界を代表する巨匠の1人。

同志社大学を卒業後、かつて存在した日本を代表する記録映画会社である岩波映画製作所(1998年倒産)へ入社。1958年に、「東芝の電気車輛」で映画監督としてのデビューを果たした。以後、PR目的の映画を中心に多くの作品を手掛け、アヴァンギャルドな表現が注目を集めた。

1962年に岩波映画製作所を退社してフリーに転身。その後も数々の映画において監督を務め、特に「戦後レクイエム三部作」と言われる「TOMORROW明日」(1988年)、「美しい夏キリシマ」(2002年)、「父と暮せば」(2004年)の3作品は名高い。

その他の主な作品には、「とべない沈黙」「日本の悪霊」「祭りの準備」「キューバの恋人」「原子力戦争」「泪橋」「夕暮まで」「浪人街」「スリ」「紙屋悦子の青春」などがある。

受賞歴に、報知映画賞(作品賞)、芸術選奨文部大臣賞、山路ふみ子映画賞などがある。

死因は、脳梗塞であった。75歳。

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