木下順二

(きのしたじゅんじ)
劇作家・評論家。入会資格のない、劇作家のためのオープンな団体「日本劇作家協会」で顧問を務めた。代表的な左翼の進歩的文化人として知られている。その思想を貫き、東京都名誉都民や日本芸術院会員などの名誉も一切辞退している。第二次世界大戦後は、明治大学にて講師・教授も務めた。

主な著作に、「夕鶴」「山脈」「風浪」「ラジオ・ドラマ選集」「私たちのシエイクスピア」「ドラマの世界」「オットーと呼ばれる日本人」「日本が日本であるためには」「花若・陽気な地獄破り」「忘却について」「シェイクスピアの世界」「ドラマとの対話」「白い夜の宴」「神と人とのあいだ」「子午線の祀り」「龍が見える時」「楽天的日本人」「ドラマが成り立つとき」「日本語の世界」「ドラマに見る運命」「議論しのこしたこと」「マクベスをよむ」「あの過ぎ去った日々」「私のマクベス」「無用文字」「日本語について」「劇的とは」「ききみみずきん」「かにむかし」「山のせいくらべ」「でれすけほうほう」「絵巻平家物語」「うりこひめとあまんじゃく」などがある。

また、共著・編著の書籍として、「暮しのことば」「新劇への道」「知識人の思想と行動」「日本の名随筆」「中江兆民の世界」「母の歴史・日本の女の一生」などがある。

翻訳も多数手掛けており、「オセロウ W.シエイクスピア」「サマセット・モーム全集」「ジャックと豆のつる イギリス民話選」「シェイクスピア・世界文学全集」「白狐」「マクベス」「リチャード三世」「谷の蔭」など。

主な受賞歴に、産経児童出版文化賞・読売文学賞・毎日出版文化賞・毎日芸術賞・朝日賞・読売文学賞(随筆部門)・岸田演劇賞・JRA賞馬事文化賞などがある。

死因は、肺炎であった。92歳。

タイトルとURLをコピーしました