レナード・ローゼンマン

作曲家(アメリカ)。映画音楽を多数作曲したことで有名な他、カリフォルニア州で最大の都市であるロサンゼルスの中心部に存在し、同州で最も歴史のある総合私立大学「南カリフォルニア大学」にて教授を務めたことでも知られている。デビューしてから僅か半年後に、24歳で自動車事故によってこの世を去ったという伝説的俳優、ジェームズ・ディーンは教え子。

アメリカ合衆国・ニューヨーク州・ニューヨーク市にて生まれ、カリフォルニア州立大学「カリフォルニア大学バークレー校」にて音楽を学んだ。最も代表的な作品として、エリア・カザンが監督を務めたアメリカのドラマ映画「エデンの東」(1955年)のテーマ曲がある。なお、この映画の音楽を担当することになったのは、上述した教え子であるジェームズ・ディーンの紹介によってであった。その他にも数々の映画にて楽曲を担当。特に多くのSF映画における、現代的な技巧を駆使した印象的な楽曲は人気を博した。

音楽を担当した主な映画に、上述した「エデンの東」を始め、ジェームズ・ディーンの代表的作品の1つで、ニコラス・レイが監督を務めた「理由なき反抗」(1955年)や、チャールトン・ヘストンが主演を務めた人気作品の続編である「続・猿の惑星」(1970年)・「最後の猿の惑星」(1973年)など。その他、「指輪物語」「ロボコップ2」「スタートレックIV・故郷への長い道」「民衆の敵」「ミステリーゾーン」「プロフェシー・恐怖の予言」「悪魔の追跡」「メーキング・ラブ」「ジャズ・シンガー」「バリー・リンドン」「馬と呼ばれた男」「ヘルファイター」「暴力波止場」「ミクロの決死圏」「宇宙大征服」「硫黄島の英雄」「第三の脱獄」「掠奪者」「翼の男」「蜘蛛の巣」「B52爆撃隊」「勝利なき戦い」など、多数。

また、「コンバット!」などのテレビドラマにおける音楽も手掛けた。

さらに、「ブラスのためのファンファーレ」「ヴァイオリンとピアノのための二重奏曲」「ヘンデル:組曲第4番ニ短調」など、吹奏楽・室内楽・交響曲・管弦楽曲などでも作品を残している。

アカデミー賞には4度のノミネートを受け、うち2回受賞(1976年及び1977年。共に歌曲・編曲賞)。ゴールデングローブ賞は「指輪物語」で1979年に最優秀作曲賞にノミネートされたが、惜しくも受賞はならなかった。

アメリカ・ロサンゼルス郊外にある自宅にて死去。死因は、心臓発作であった。83歳。

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