(みずのえたきこ)
女優・タレント・映画プロデューサー。「水の江瀧子」との表記も多い。
1928年、第1期生として東京松竹楽劇部(のちのミュージカル劇団である松竹歌劇団)に入り、役者としての第一歩を踏み出す。男性に扮した男役として絶大なる人気を集め、「男装の麗人」と称された。一方で、「ターキー」の愛称でも呼ばれ、多くの国民に親しまれた。
多くの映画やテレビ番組に出演する傍ら、1955年には日活株式会社とプロデューサー契約を結び、女性として初めての映画プロデューサーとして数多くの映画における企画・制作に携わった。石原慎太郎の紹介で出会うこととなった石原裕次郎を始め、岡田眞澄や長門裕之など、のちに大物となる俳優を発掘したことでも知られている。
その後も長きに渡ってトップレベルの芸能人として君臨し、多くのメディアに登場したが、1984年に世間を大きく賑わせた通称「ロス事件」(アメリカ合衆国・ロサンゼルスで発生した傷害・銃殺事件。「ロス疑惑」「三浦事件」などと呼ばれることも多い)において、疑惑をかけられた三浦和義が甥にあたることから巻き込まれる形となり、引退に追い込まれてしまった。
晩年は、宝飾デザインに勤しみ、ジュエリー作家としても活躍した。
出演した主な映画には、「男性対女性」「透明人間現わる」「花くらべ狸御殿」「狸銀座を歩く」「グランドショウ」「ハワイの夜」「牛乳屋フランキー」「女人の館」「弥次喜多ブギウギ道中」「サンダカン八番娼館 – 望郷」「がんばれ!ベアーズ大旋風・日本遠征」「女ざかり」などがある。
また、出演した主なテレビ番組には、「ジェスチャー」「ウィークエンダー」「オールスター家族対抗歌合戦」「ちびっこのどじまん」「Oh!階段家族!!(テレビドラマ)」「とり舵いっぱーい!(テレビドラマ)」「嫁・姑・小姑(テレビドラマ)」などがある。
さらに、プロデューサーとして企画・制作に携わった作品には、「太陽の季節」「初恋カナリヤ娘」「江戸一寸の虫」「狂った果実」「ドラムと恋と夢」「錆びたナイフ」「お笑い三人組」「白い悪魔」「赤い波止場」「男なら夢を見ろ」「男が爆発する」「憎いあンちくしょう」「恋をするより得をしろ」「追跡」「男と男の生きる街」「七人の挑戦者」「アラブの嵐」「闘牛に賭ける男」「街から街へつむじ風」「邪魔者は消せ」「霧笛が俺を呼んでいる」「男が命を賭ける時」「清水の暴れん坊」「何か面白いことないか」「現代っ子」「敗れざるもの」「野獣のように見えて」「現代悪党仁義」「月曜日のユカ」「拳銃野郎」「二人の世界」「青春とはなんだ」「終わりなき生命を」「君は恋人」「反逆のメロディー」など、多数。
著書(共著を含む)に、「ターキー舞台日記」「ターキー自画像」「白銀のダリア」「ひまわり婆っちゃま」「ターキー放談」「水の江瀧子のジュエリーメーキング」「ターキーの気まぐれ日記」「華麗なる三婆・文句があったら言ってみな」「みんな裕ちゃんが好きだった」などがある。
神奈川県内にある自宅にて死去。死因は、老衰であった。94歳。1994年に、森繁久彌を葬儀委員長とする生前葬を大々的に実施していたため、国民的人気を誇り、芸能界を代表する大物であったにもかかわらず、「お別れの会」などの開催はなかった。

