ロナルド・ニーム

映画監督・プロデューサー・脚本家(イギリス)。映画プロデューサーであるクリストファー・ニームの父。イギリスにおける栄誉ある騎士団勲章(Order)「大英帝国勲章」受章者。

ハイスクールを卒業後、1928年、世界の巨匠と呼ばれ、現在においても多大なる影響力と存在感を示すアルフレッド・ヒッチコックが手掛けた映画「ゆすり」にて、撮影助手としてスタッフ入り。これをきっかけに映画の道を歩み始める。以後、映画会社の設立や脚本・製作・撮影監督などへの従事を経て、数々の映画を監督するようになった。

監督を務めた代表的な作品としては、ポール・ギャリコの同名小説を原作として、スターリング・シリファントやウェンデル・メイズが脚本を手掛け、ジーン・ハックマンやアーネスト・ボーグナインレッド・バトンズらが出演した1972年の大規模パニック映画「ポセイドン・アドベンチャー」が最も有名である。当作品は世界的に大ヒットを記録し、アカデミー賞(歌曲賞・視覚効果賞)を始め、英国アカデミー賞(主演男優賞、ジーン・ハックマン)、ゴールデングローブ賞(助演女優賞、シェリー・ウィンタース)など、数々の栄誉に輝いた。

その他の監督作品(一部、脚本担当やプロデュースも含む)には、1970年のイギリス・ミュージカル映画「クリスマス・キャロル」や、ショーン・コネリーやナタリー・ウッドらが出演した1979年のパニック・SF映画「メテオ」を始め、「春風と百万紙幣」「反抗の渦」「ウエヤ殺人事件」「愛と歌の日々」「軍旗の下に」「幸福なる種族」「陽気な幽霊」「大いなる遺産」「ジャングル・モーゼ」「泥棒貴族」「逢びき」「天使のいたずら」「オデッサ・ファイル」「ミス・ブロディの青春」「First Monday in October」「ホップスコッチ」「サクセス・ストーリー’88」などがある。

アメリカ合衆国・カリフォルニア州ロサンゼルスにある病院にて死去。死因などの詳細は、明らかにされていない。99歳。

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