ファッションデザイナー（イタリア）。アニマルプリントが施されたアイテムなどで世界的なブランドとなった「Roberto Cavalli」（ロベルト・カヴァリ、自身と同名）を創設した人物として有名。なお、日本では「ロベルト・カバリ」と表記されることも多い。
1940年、イタリア中部の都市フィレンツェの郊外に生まれ、地元の芸術学校でデザインなどを学んだのち、1970年にフランスの首都パリで「Roberto Cavalli」として最初のコレクションを発表。類まれなるアートの才能をファッション業界で開花させる。以後、豹などのアニマル柄をあしらえたダメージジーンズや、グラマラスでセクシーなドレスなど、数々のアイテムを発表。同ブランドを世界中で人気を博すライフスタイル＆ファッションブランドに成長させ、マドンナ、グウィネス・パルトロウ、シャーリーズ・セロンといった歌手や俳優を始めとする多くの著名人にも愛用されたほか、革にプリントを施す革新的な技術で特許を取得したことでも話題となった。
また、ミラノ・ファッションウィークの常連でもあり、全盛期には世界で200以上の店舗数と日本円にして1,200億円に迫る売上高を誇ったという。2007年には、日本でも知られる著名ブランド「H＆M」とのコラボレーションも人気を呼んだ。一方で、2000年代後半からは困難な経営状態となり、財政難に陥った末、2019年にはドバイの投資会社「VISION INVESTMENT」（ビジョン・インベストメント）に買収された。
私生活では結婚・離婚を繰り返し、6人の子供がいることでも知られる。3人目のパートナーとなるモデルのサンドラ・ニルソン＝バーグマンとの子供は2024年初めに生まれ、実に82歳にして改めて父となったことでも注目を集めた。
フィレンツェにて死去。死因は病気と推測されるが、病名などの詳細情報は明らかになっていない。83歳。近年は闘病生活を送っていたという。
