長岡輝子

(ながおかてるこ)
女優。イギリス文学者である長岡擴の娘。脚本家である長岡光一の妹。演出家としての顔も持つ。勲四等瑞宝章受章者。

岩手県盛岡市に生まれ、聖心語学校(現在、後身として東京都渋谷区にあるカトリック系女子インターナショナルスクール「聖心インターナショナルスクール」となっている)を卒業後、数々の舞台において演出を手掛けるなどしたのち、1950年代前半より女優としても活動を開始した。

出演した代表的な作品に、橋田壽賀子の作品を原作とし、小林綾子・田中裕子・乙羽信子がそれぞれ時代ごとの主人公を務めたテレビドラマ「おしん」がある。同作品は、日本放送協会(NHK)の連続テレビ小説として、1983年から1984年にかけて放送され、現在でも語り継がれるほどの大ヒットを記録している。

主な出演映画には、「死の断崖」「本日休診」「東京物語」「山の音」「心に花の咲く日まで」「早春」「純愛物語」「裸の大将」「お早よう」「キクとイサム」「ある日わたしは」「妻という名の女たち」「濹東綺譚」「女の中にいる他人」「華麗なる闘い」「二匹の用心棒」「アテルイ」「おしん(劇場版)」などがある。

また、出演したテレビドラマには、上述した「おしん」を始めとして、「一年半待て」「雲のじゅうたん」「新東京物語」「優しい時代」「新西洋事情2」「夕暮れて」「なつかしい春が来た」「武蔵坊弁慶」「鬼ユリ校長、走る!」などがある。

受賞歴に、日本放送協会(NHK)放送文化賞、紀伊國屋演劇賞、菊池寛賞、文部省芸術祭文部大臣賞など。

著書に、「父からの贈りもの」「老いてなお、こころ愉しく美しく」「長岡輝子の四姉妹」「ふたりの夫からの贈りもの」「長岡輝子の聖書ものがたり」など。

東京都内にある自宅にて死去。死因は、老衰であった。102歳。亡くなるまでは、存命している女性の芸能人で最高齢となっていた。

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