アルベルト・グラナード

作家・医師・生化学者。「アルベルト・グラナード・ヒメネス」とフルネームで表記されることもある。1922年、アルゼンチン・コルドバ州のエルナンド生まれだが、活動の中心は主にキューバ共和国だった。キューバ遺伝学協会の創設者で、会長などを務めたほか、ハバナ大学医学部教授、サンティアゴ大学医学部上級教授などを歴任。

同じくアルゼンチン生まれの革命家・政治家で、世界的にその名を知られているキューバのゲリラ指導者・チェ・ゲバラ(エルネスト・ゲバラ)の親友として知られ、南アメリカを周遊する旅行をともにしたほどの仲である。その様子は、「トラベリング・ウィズ・ゲバラ」として著作の1つにもなっている。また、この著作が原作となり、チェ・ゲバラ自身の旅行記なども参考にしながら、ウォルター・サレス監督、ロバート・レッドフォード製作総指揮で2004年に映画「モーターサイクル・ダイアリーズ」が作られている。この作品では、アルベルト・グラナード役をロドリゴ・デ・ラ・セルナが演じたほか、エンディングではアルベルト・グラナード自身も登場(カメオ出演)する。

のちに活動の中心地となるキューバを訪れたのは1960年、チェ・ゲバラに招待されてのことであった。その後、家族とともにキューバに移住し、ハバナのヴェダード地区にあるハバナ大学の医学部にて、生化学教授に就任したほか、基礎・予防医学研究所を創設。さらに、サンティアゴ大学でも医学部を創設、上級教授を務めた。

上述した「トラベリング・ウィズ・ゲバラ」(原題:「Con el Che por Sudamerica」)以外の著作として、「El Che Confía En Mí」などがある。

死因は、老衰であった。88歳。

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