日向明子

(ひゅうがあきこ)
女優。東映アカデミー(のちに東映俳優センターと統合し東映マネージメントとなる)の専属女優として、ロマンポルノにおける数多くの作品に出演。デビュー作は、川上宗薫の小説を原作とした1979年の映画「白いふくらみ」。特に団塊世代の男性ファンから人気を集め、「ロマンポルノ界の山口百恵」とも評された。そのため、1981年には、「百恵の唇/愛獣」という映画まで製作されている。

一方でテレビドラマにも数多く出演し、主に悪女役などで活躍した。

出演した主な映画には、上述した「白いふくらみ」や「百恵の唇/愛獣」を始め、「堕靡泥の星」「Mr.ジレンマン」「昼下りの女」「トラック野郎 故郷特急便」「桃子夫人の冒険」「色情三姉妹・ひざくずし」「青春の門」「悪女かまきり」「女豹」「美味しい女たち」「女帝」「江戸城大乱」「絆 – きずな -」「森の学校」「白夜行」「孤高のメス」などがある。

出演した主なテレビドラマには、1979年から1980年にかけてテレビ東京系列で放送され、野際陽子や山本リンダの出演で人気を博した「ザ・スーパーガール」や、1983年から1984年にかけてNHK連続テレビ小説として放送され、乙羽信子・田中裕子・小林綾子がそれぞれ時代ごとの主人公を演じた話題作「おしん」などがある。そのほかにも、「熱い嵐」「特捜最前線」「長七郎天下ご免!」「ミラクルガール」「銭形平次」「服部半蔵 影の軍団」「3年B組金八先生」「本日も晴天なり」「斬り捨て御免!」「噂の刑事トミーとマツ」「遠山の金さん」「家族ゲームII」「西部警察PART-III」「Gメン’82」「ザ・ハングマン(シリーズ)」「あきれた刑事」「ベイシティ刑事」「春日局」「コンパニオン殺人事件」「刑事・鬼貫八郎」「刑事貴族」「水戸黄門」「ラストダンス」「うたう!大龍宮城」「珠玉の女」「愛のたくらみ」「怪談/KWAIDAN(シリーズ)」「混浴露天風呂連続殺人」「はみだし弁護士・巽志郎」「HOTEL」「江戸を斬るVIII」「運命の森」「ママは大ピンチ!!」「ガラスの城」「忍者戦隊カクレンジャー」「若葉のころ」「はぐれ刑事純情派」「こちら本池上署」「相棒」「コード・ブルー – ドクターヘリ緊急救命 -」「オルトロスの犬」「弁護士高見沢響子」「死の三角地点(遺作)」など、多数。

死因は、急性骨髄性白血病であった。56歳。

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