ピーター・アンジェロス

法廷弁護士(アメリカ)。アメリカのプロ野球リーグ(メジャーリーグ、MLB)において、メリーランド州ボルチモアを本拠地とするボルチモア・オリオールズのオーナーを務めていたことで知られている。

ボルチモア法科大学を卒業後、弁護士として活動。1993年には、自身の投資家グループが当時のオーナーであったイーライ・ジェイコブス氏からMLBチームのボルチモア・オリオールズを買収し、オーナーとしてCEO(最高経営責任者)に就任。買収額は1億7,300万ドルで、当時のスポーツ史上における最高金額であった。その後、2024年1月にデービッド・ルーベンスタイン氏率いるグループにボルチモア・オリオールズの球団売却が決定するまで、同チームの筆頭オーナーとして20年以上君臨していた。

当人がオーナーであった20シーズンにおいて、ボルチモア・オリオールズがワールドシリーズを制覇することはなく、チームへの大きすぎる影響力からスポーツ誌などによって酷評されることもあった。しかしながら、地区優勝には3回(1997年、2014年、2023年)輝いているほか、ポストシーズン進出も6回。2023年にはリーグ最多となる101勝をあげるなど、チームとして着実にパワーアップしていたという評価も存在する。

オーナーとして活動する以外に、ボルチモア市の施設や大学へ多大な寄付を行うなど、慈善活動家でもあった。

死因などの詳細は不明。94歳。近年は、健康状態に不安を抱え、表舞台に出てくることが減少。ボルチモア・オリオールズのオーナーとしての業務は、2人の息子が分担してあたるなどしていた。

タイトルとURLをコピーしました