吉良知彦

(きらともひこ)
ミュージシャン・歌手・ギタリスト・作曲家・編曲家。ロックユニット「ZABADAK」のヴォーカル及びギター担当として有名。ニューミュージック・ポップス系の作曲家・編曲家が組織する業界団体「一般社団法人日本作編曲家協会」(JCAA)の会員でもあった。ミュージシャン・歌手・作詞家である小峰公子の夫。

1985年に、松田克志・上野洋子とロックユニット「ZABDAK」を結成、翌1986年、東芝EMIよりLPレコード「ZABADAK-I」を発表してデビューを果たす。以後、メンバーの脱退により当人のソロユニットとなったこともあったが、2011年には妻である小峰公子が参加して2人組のデュオとして再スタートを切った。

ZABADAKとして発表したアルバム作品には、上述した「ZABADAK-I」を始め、「WATER GARDEN」「銀の三角」「飛行夢」「ウェルカム・トゥ・ザバダック」「私は羊」「decade」「桜」「いのちの記憶」「降りそそぐ百万粒の雨さえも」「ここが奈落なら、きみは天使」「音」「光降る朝」「LiFE」「はちみつ白書」「COLORS」「ブリザード・ミュージック」「彗星はいつも一人」「クリスマスソングス」「空ノ色」「平行世界」「宇宙のラジヲ」「Platinum」「GOLDEN BEST」などがある。シングルでは、「水のルネス」「美チャンス – 妖しい輪舞 -」「LET THERE BE LIGHT」「FOLLOW YOUR DREAMS」「遠い音楽」「harvest rain」「MERRY GO ROUNDみたいな君」「椎葉の春節」「夏至南風」など。

ソロとしての発表作品には、「AFTER THE MATTER」「ケンジ先生」「賢治の幻燈」「怪傑三太丸」「THE BLEEP BROTHERS」など。

テレビ番組や映画、ゲーム、アニメなど、幅広いジャンルにおける楽曲も手掛けており、その作品には、「あんよあんよマーチ」「キモッチ絵かき歌」 「にじ・そら・ほし・せかい」(以上、幼児向け番組で使用された音楽)、「無限のリヴァイアス」「狼と香辛料」「十二国記」「魔法使いの嫁」(以上、ゲーム・アニメ)、「くれないものがたり」「死霊の罠」「ハッピーエンドの物語」「XX(ダブルエックス)」「ピーピー兄弟」「生霊/いきすだま」(以上、映画)などがある。

死因などの詳しい状況は不明。56歳。数ヵ月前に開催されたコンサート(「ZABADAK」結成30周年記念コンサート)の際に体調を崩して療養していたものの、ほどなくして復帰。秋に予定されていたコンサートの準備を進めるなど元気な様子を見せていた矢先の訃報となってしまった。

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