有吉道夫

(ありよしみちお)
元将棋棋士。段位は九段。旭日双光章・岡山県備前市市民栄誉章・岡山県倉敷市文化章受章者。

攻めの将棋で「火の玉流」と呼ばれ人気を博した。大山康晴十五世名人の門下で、師弟対決も話題を呼んだ。55年に渡るプロ棋士生活において、棋聖タイトル1回獲得、優勝9回、通算1,000勝以上など、数々の栄誉を誇る。日本将棋連盟に所属する棋士を対象に、公式戦通算1,000勝以上を挙げた際に贈られる「特別将棋栄誉賞」を受賞している数少ない棋士の1人。

1955年、弱冠19歳にしてプロ棋士(当時の段位は四段)となり、以後、1957年に五段、翌1958年には六段となるなど順調に昇段。1979年に九段に到達した。2010年にプロを引退。55年間の通算成績は、2,090におよび戦局で、1,088勝、1,002敗、勝率は5割2分0厘。

受賞歴に、上述した特別将棋栄誉賞を始め、通算600勝時の将棋栄誉賞、通算800勝時の将棋栄誉敢闘賞、岡山県文化特別顕賞など、多数。

著書に、「詰将棋121選」など。

死因は、誤嚥性肺炎であった。87歳。

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