鏑木蓮

(かぶらぎれん)
小説家・推理作家。江戸川乱歩がメインとなって1947年に設立された「探偵作家クラブ」を前身とする推理作家団体「日本推理作家協会」会員。

京都府京都市に生まれ、佛教大学の卒業論文が「江戸川乱歩論」であったほど江戸川乱歩に傾注し、作家になることを夢見ていた。その後、塾講師やコピーライターを経て、2004年に短編推理小説の「黒い鶴」、2006年に同じく短編の「マコトノ草ノ種マケリ」を発表しているが、作家としての本格デビューは2006年に江戸川乱歩賞を獲得したシベリア抑留がテーマの「東京ダモイ」とされている。

そのほかの代表的な作品に、「片岡真子」シリーズ、「編集者・風見菜緒の推理」シリーズ、「京都思い出探偵ファイル」シリーズ、「心療内科医・本宮慶太郎の事件カルテ」シリーズ、「イーハトーブ探偵」シリーズなどを始め、「東京ダモイ」「救命拒否」「甘い罠 小説 糖質制限食」「京都西陣シェアハウス/憎まれ天使・有村志穂」「P・O・S キャメルマート京洛病院店の四季」「喪失」「残心」「水葬」「見習医ワトソンの追究」「不可能犯罪コレクション」「デッド・オア・アライヴ」「疑薬」「殺意の産声」などがある。

また、内藤剛志が主演のテレビドラマ「京都タクシードライバーの事件簿」の原作者としてもその名を知られている。

受賞歴に、上述した江戸川乱歩賞を始め、池袋ふくろう文芸賞など。そのほかに、鮎川哲也賞へのノミネート歴などがある。

京都府京都市にある病院にて死去。死因は、多臓器不全であった。61歳。

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