中田宏樹

(なかたひろき)
将棋棋士。段位は八段(没後、追贈で九段に昇段)。

東京都武蔵野市に生まれ、1985年、四段のときに21歳にしてプロデビューを果たす。1986年度には、のちに数々の記録を打ち立てることとなる著名な将棋棋士・羽生善治と並び、すべての棋士の中で勝率1位タイ(7割4分1厘)という記録を残した。また、25歳となる1989年には、日刊ゲンダイが主催する将棋の棋戦である「オールスター勝ち抜き戦」にて、5連勝で優勝扱いとなるところ、それを大きく上回る8連勝という成績をマークし、将来を嘱望された。

1988年、五段に昇段。以後、順調に昇段を重ね、2006年に八段となる。2008年には、公式戦通算で600勝を達成。2022年までのプロ(公式棋戦)通算で1,362の対局数を誇り、成績は770勝592敗、勝率5割6分5厘。

獲得した賞や栄誉には、上述した勝率1位(1986年度、7割4分1厘)を始め、連勝賞(1990年度・16連勝、1991年度・18連勝)、新人賞(1991年度)、将棋栄誉賞(2008年度)、東京記者会賞(2022年度)などがある。

死因は、病気のためとされているが、病名などの詳細は未公表となっている。58歳。体調不良により療養生活を送っており、公式戦の休場および不戦敗が続いている中、6日前に3月末までの休場届が提出されたばかりだった。

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