芹沢俊介

(せりざわしゅんすけ)
評論家。同じく評論家で詩人でもあり、小説家の吉本ばななを娘に持つ吉本隆明に師事し、ひきこもりやいじめの問題、秋葉原無差別殺傷事件といった実際に発生した事件など、宗教問題から家族問題、教育論や文学論まで、幅広い論説で有名。代表著書に、宗教集団の信者たちにおける失踪を論じた「「イエスの方舟」論」など。

その他の著書に、「宿命と表現 文学論集」「鮎川信夫」「芥川龍之介の宿命」「女性はいまどこにいるのか 恋愛・性・結婚・パート・学習・家庭観などをめぐって」「システムの贈りもの 高度大衆社会における欲望」「現代<子ども>暴力論」「愛」「いじめはどうして起きるのか 石垣中集団暴行死事件から」「スポーツ新聞はなぜ面白いか」「皇室・家族論 日本はいまどこにいるのか」「宮沢賢治の宇宙を歩く 童話・詩を読みとく鍵」「主題としての吉本隆明」「子どもたちはなぜ暴力に走るのか」「子どもの「悲鳴」にどう向きあうか」「悲しみの十七歳 「いい子」が「いい子」を捨てたとき」「母という暴力」「天才たちは10代、20代に何をしたか 知られざる家庭・環境、そして勉強法」「「いじめ」が終わるとき 根本的解決への提言」「「新しい家族」のつくりかた」「若者はなぜ殺すのか アキハバラ事件が語るもの」「家族という絆が断たれるとき」「「存在論的ひきこもり」論 わたしは「私」のために引きこもる」「宿業の思想を超えて 吉本隆明の親鸞」「子どものための親子論 〈親子になる〉という視点」「愛に疎まれて 〈加藤智大の内心奥深くに渦巻く悔恨の念を感じとる〉視座」「消費資本主義論 変容するシステムと欲望のゆくえ」「いじめの時代の子どもたちへ Fax letter 1993-1995」「アンダーコンシャス・センセーション 甦る共振感覚」「この国は危ない 子どものことは子どもに習え」「老人介護とエロス 子育てとケアを通底するもの」「幼年論 21世紀の対幻想について」還りのことば 吉本隆明と親鸞という主題」「引きこもり狩り アイ・メンタルスクール寮生死亡事件/長田塾裁判」「「孤独」から考える秋葉原無差別殺傷事件」など多数。

死因は、脳出血であった。80歳。

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