瀬戸内寂聴

(せとうちじゃくしょう)
小説家・作家・尼僧(天台宗)。天台寺名誉住職。文化勲章受章者。文化功労者。二戸市・京都市・徳島市の各名誉市民。敦賀女子短期大学学長・比叡山延暦寺禅光坊住職・天台寺住職などを歴任。

「文学者」に発表した「痛い靴」にて作家としてデビュー。その後に発表した作品は、内容などからポルノ小説であるとの批判も受けたが、女流文学賞を受賞するなど徐々に自身の評価を高めながらキャリアを積んでいった。

その他の受賞歴に、朝日賞・谷崎潤一郎賞・田村俊子賞・新潮同人雑誌賞・野間文芸賞・泉鏡花文学賞・徳島県県民栄誉賞・桂信子賞・イタリア国際ノニーノ賞など。

代表作に、上述の「痛い靴」の他、「恋愛学校」「場所」「花に問え」「夏の終り」「その終りから」「ブルーダイヤモンド」「田村俊子」「かの子撩乱」「燃えながら」「死せる湖」「あなたにだけ」「おだやかな部屋」「放浪について」「吊橋のある駅」「見出される時」「戯曲かの子撩乱」「小さい僧の物語」「私の好きな古典の女たち」「愛の時代」「ブッダと女の物語」「愛の四季」「愛と別れ」「わたしの源氏物語」「愛死」「恋の旅路」「源氏物語の女性たち」「孤高の人」「あした見る夢」「残されている希望」「寂聴の古寺礼讃」「生きる智慧死ぬ智慧」「生きることは愛すること」「幸せさがし」「モラエス恋遍路」「生きることば」「わたしの蜻蛉日記」「わくわくどきどき」「奇縁まんだら」「死に支度」「いのち」「花のいのち」「97歳の悩み相談」「くすりになることば」「今日を楽しく生きる」「99年、ありのままに生きて」「私解説」「あこがれ」「名作のなかの女たち」「ニッポンが好きだから」「不良のススメ」「命の限り、笑って生きたい」「日本の美徳」「戦争と人間と魂」「死ぬってどういうことですか?」など枚挙に暇がなく、とてもではないが全てを書き切れるものではない。

病院にて死去。死因は、心不全であった。99歳。年齢を重ねてからも精力的な活動を続け、本人の語る長寿の秘訣などがメディアに取り上げられることも多かったが、1ヶ月程前から体調不良により療養していた。

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