ゴードン・ムーア

実業家・企業家。半導体および中央演算処理装置(CPU・MPU)のメーカーとして世界最大手であり、パーソナルコンピュータ(PC)の普及を支えてきたアメリカの大企業インテル(インテルコーポレーション)の名誉会長で、ロバート・ノイスら共同創業者のうちの1人。最高経営責任者(CEO)を長らく務め、同社をトップ企業に成長させながらIT産業発展の基礎を築いた。IT業界に携わってきたエンジニアなら知らぬ者はいないと言っても過言ではないほどの世界的に著名な巨匠、かつ歴史的人物。

「集積回路上のトランジスタ数(≒半導体の性能)は2年毎に倍増する」という、長きに渡ってIT分野の技術進化や半導体の技術革新において指針となった「ムーアの法則」を提唱したことで有名。アメリカ・マイクロソフトが開発したOS(オペレーティングシステム)である「Windows」と共にパソコン業界を席巻し、「Wintel」(ウィンテル=WindowsOSとインテル製のCPUを搭載したコンピュータを指す通称)という言葉まで生まれるに至った。彼の存在がなかったとしたら、現在のコンピュータ関連の進化はないか、もしくは全く別の方向に向かっていた可能性がある。

アメリカ国家技術賞、IEEEファウンダーズメダル、バウアー賞(ビジネスリーダーシップ部門)、C&C賞、IEEE栄誉賞、ダン・デイヴィッド賞など、数々の受賞歴あり。

死因などの詳細は不明。94歳。自宅にて家族に看取られながら亡くなったとのこと。

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