パイパー・ローリー

女優(アメリカ)。1950年、映画「ルイザ」にて、17歳という若き年齢でデビューを果たす。初期の頃は、のちに俳優から転身して政治家となり、第40代アメリカ合衆国大統領にまで登り詰めるロナルド・レーガンの相手役などを務めていた。

注目を集め始めたきっかけは、1961年、ロバート・ロッセンが監督を務め、ポール・ニューマンが若き主人公を演じたビリヤード映画「ハスラー」への出演である。この作品により、アカデミー賞・主演女優賞にノミネート(惜しくも受賞はならず)されるなど、一気にスターダムへの道をのし上がった。

その後、スティーヴン・キングの同名小説をブライアン・デ・パルマ監督が映画化したホラー作品「キャリー」(1976年)や、舞台「ちいさき神の、作りし子ら」を原作にランダ・ヘインズ監督が映像化した「愛は静けさの中に」(1986年)で、いずれもアカデミー賞・助演女優賞にノミネート(受賞はならず)されるなど、順調にキャリアを重ねていった。

映画に加えて、テレビシリーズにも数多く出演し、特に巨匠デイヴィッド・リンチが監督したドラマ作品「ツイン・ピークス」への出演が知られている。

主な受賞歴に、ゴールデングローブ賞(助演女優賞、ミニシリーズ/テレビ映画部門)やプライムタイム・エミー賞(助演女優賞、ミニシリーズ/テレビ映画部門)などがある。

出演した主な映画には、上述した「ハスラー」や「キャリー」、「ルイザ」、「愛は静けさの中に」を始め、「盗賊王子」「盗賊王子」「雪原の追跡」「ミシシッピーの賭博師」「奥様はジャズがお好き」「ジョニイ・ダーク」「ティム」「オズ」「死海殺人事件」「歪んだ殺意」「ドリーム・ドリーム」「ストーリービル」「アザー・ピープルズ・マネー」「トラウマ」「グラスハープ/草の竪琴」「クロッシング・ガード」「パラサイト」「メタルヘッド」などがある。

また、テレビシリーズやテレビ映画では、上述した「ツイン・ピークス」を始め、「LAW&ORDER」「希望の大地」「Promise」「エクソシスト(トゥルー・ストーリー)」「風の行方」「フォー・エバー・ライフ」「インテンシティ」「君がほほえむ瞬間」「小さな生命 – カレンの裁判」「ヒトラー最期の日」「ER緊急救命室」「マクガイバー」「コールドケース – 迷宮事件簿」などがある。

自宅にて死去。死因は、老衰であった。91歳。

タイトルとURLをコピーしました