山脇幸人

(やまわきゆきと)
指揮者。宮崎県延岡市出身。

東京藝術大学音楽学部指揮科を卒業後、ドイツのミュンヘンにあるバイエルン州立歌劇場の研修生として、世界的指揮者であるキリル・ペトレンコやズービン・メータらの下でキャリアを積む。ほどなくして、マスタリング・ヨーロピアン・マスターズ国際指揮者コンクールで第2位、ロンドン・クラシカル・ソロイスツ指揮者コンクールでは第1位になるなど、頭角を現していった。

その後、NHK交響楽団の元首席指揮者であるパーヴォ・ヤルヴィ氏を始め、同交響楽団において数々の著名指揮者のアシスタントを務め、指揮者としてさらなる高みへと昇華する。これまでに指揮したオーケストラは、新日本フィルハーモニー交響楽団、東京都交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、札幌交響楽団、仙台フィルハーモニー管弦楽団、大阪フィルハーモニー交響楽団、大阪交響楽団、京都市交響楽団、広島交響楽団、岡山フィルハーモニック管弦楽団、九州交響楽団など、枚挙に暇がない。さらには海外でも、江南交響楽団、ブカレスト交響楽団、ロンドン・クラシカル・ソロイスツ、長栄交響楽団など、数々の交響楽団を率いて指揮を務めた。

2021年には、「国文祭・芸文祭みやざき2020」の一環として故郷である宮崎県延岡市で開催された「のべおか「第九」演奏会」で、延岡フィルハーモニー管弦楽団の演奏を指揮。また、同じく宮崎県延岡市における中部フィルハーモニー交響楽団の公演でも指揮者を務めた。

その他、NHKのラジオ番組「すっぴん」ではピアノ演奏を披露するなど、その活動は多岐に及び、新時代の旗手として今後のさらなる活躍が期待されていた。

神奈川県にある病院にて死去。死因などの詳細は明らかになっていない。31歳。

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