蟹江英吉

(かにええいきち)
実業家・企業家・経営者。大手食品メーカーであるカゴメ株式会社の元代表取締役社長。藍綬褒章・勲四等旭日小綬章受章者。

愛知県知多郡の上野町(現在の東海市)に生まれ、県立の農業高校である安城農林学校を卒業後、カゴメ株式会社に入社(当時の社名は「愛知トマト製造株式会社」であった)。以後、1949年に24歳の若さで取締役・工場長に就任、1974年に専務取締役・営業本部長、1979年に副社長に就任。さらに3年後の1982年、ついに社長に登り詰めた。

社長就任初年度に「スカイ」と称された新5ヵ年計画を立案。低迷していたトマト加工事業のみに頼るビジネススキームから脱却する方針を固め、多角化に乗り出した。また、スイスのリベラ社との業務提携を始め、ライセンス生産や販売提携など、積極的な海外展開によってトマトの集荷システムを整備。グローバル化にも着手した。1983年には、ロゴマークを「KAGOME」に変更、1988年には、アメリカ合衆国においてカゴメUSAを設立した。その後、通算で9年間社長を務めたあと、1991年に相談役に退いた。

愛知県にある病院にて死去。死因は、急性肺炎であった。99歳。

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